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Tuesday, February 18, 2014

ストロベリーナイト シーズン1 (TV) #1 / Strawberry Night Season 1 (TV) #1



誉田哲也の姫川玲子シリーズ3作品「シンメトリー」、「感染遊戯」および「ソウルケイジ」を原作としたフジテレビ制作の連続TVドラマシリーズ。原作とは異なり、姫川玲子シリーズの映像化作品は全て「ストロベリーナイト」というタイトルが付けられ、それぞれの原作タイトルとは異なる。主演は竹内結子。「パイロット版」と称する初回作のスペシャルドラマ版の共演俳優に加えて、新たに小出恵介や丸山隆平といった新メンバーが加わっている。一話完結となっているのは「シンメトリー」と「感染遊戯」のみで、他のエピソードは複数回の放送で完結する。


第1話「シンメトリー」
★★★ 100人以上の死傷者を出した電車と自動車の接触事故から10年後の同じ線路上で、体の中心から縦に真っ二つとなった死体が発見される。被害者は列車事故を引き起こした男だった。自殺と他殺の両面で捜査が進められる中、事故当時、ある女子高生を必死に助けようとした駅員がいたことを姫川は知る…。

初回放送に相応しい完成度の高い作品。ここれほどの内容が小一時間ほどのテレビドラマに収められた事に驚く。火サスや土曜ワイドは見習ってほしい。縦に真っ二つになった死体や列車事故のシーンなど、テレビ作品としては描くのが難しい凄惨なシーンを非常に上手く処理をしている。

第2 〜 3話「右では殴らない」
★★ 劇症肝炎で亡くなったと思われる男性3人を司法解剖した結果、いずれの死体からも違法薬物が発見された。薬物を利用した連続殺人事件の可能性を疑った姫川は薬物テロも視野に入れて捜査を開始、被害者はいずれもオンラインゲームサイトの会員である事が判明。ゲーム内で被害者3人に共通する人物に関する調査を進めると、思いもよらない人物に突き当たる…。

2話連続作品。一見何の関係も無さそうな被害者の死体に共通する一点を突破口として、姫川が次々と紡ぎだす謎解きは素直に面白い。ラストは少々やり過ぎでありリアル感が削がれるが、観ている方としてはすっきり。ただ、同じすっきりさせるのなら、犯人の最終的な扱いの方こそ明らかにしてほしかった。

第4 〜 5話「過ぎた正義」
★☆☆ 強姦殺人などの重大な罪を犯したにも関わらず、少年法や精神鑑定結果により短期間の刑期で出所していた3人の男が立て続けに謎の死を遂げた。3つの事件内容や関係者に一切の共通点が無いなかで、姫川はこれら全ての犯人が警視庁の倉田捜査官に逮捕されていた事に気付く…。

2話連続作品。謎解きというよりも、登場人物の心の葛藤を描くことに重きを置いた展開であることは重々承知だが、3人の男の死の謎こそが姫川の初動のきっかけであるにも関わらず、結末に至るまでその真相解明が欠如しているのが全く腑に落ちない。冗長な展開でスピード感に乏しく一話に纏めた方が良かったかもしれない。



製作: 2012年 日本
演出: 佐藤祐市 / Yuichi SATO, 石川淳一 / Junichi ISHIKAWA 
原作: 誉田哲也 / Tetsuya HONDA「シンメトリー」「感染遊戯」「ソウルケイジ」 
出演: 竹内結子 / Yuko TAKEUCHI, 西島秀俊 / Hicetoshi NISHIJIMA小出恵介 / Keisuke KOIDE宇梶剛士 / Tsuyoshi UKAJI, 丸山隆平 / Ryuhei MARUYAMA, 渡辺いっけい / Ikkei WATANABE, 遠藤憲一 / Kenichi WATANABE, 高嶋政宏 / Masahiro TAKASHIMA, 生瀬勝久 / Katsuhisa NAMASE, 武田鉄矢 / Tetsuya TAKEDA, 滝藤賢一 / Kenichi TAKITO, 津川雅彦 / MasahikoTSUGAWA, 北見敏之 / Toshiyuki KITAMI, 杉本哲太 / Tetta SUGIMOTO, 滝藤賢一 / Kenichi TAKITO, 小木茂光 / Shigemitsu OGI, 石黒賢 / Ken ISHIGURO, 加藤あい / Ai KATO, 木村多江 / Tae KIMURA, 杉本哲太 / Tetta SUGIMOTO, 濱田岳 / Gaku HAMADA
ジャンル: サスペンス
鑑賞方法: DVD
エピソード: 
 第1話 「シンメトリー」
 第2話 「右では殴らない」
 第3話 「右では殴らない2」
 第4話 「過ぎた正義」
 第5話 「選ばれた殺意~過ぎた正義」
 第6話 「感染遊戯」
 第7話 「悪しき実」
 第8話 「悪しき実~嗚咽」
 第9話 「ソウルケイジ」
 第10話 「檻に閉じ込められた親子~ソウルケイジ」
 第11話 「こんなにも人を愛した殺人者がいただろうか~ソウルケイジ」

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